
ハムストリング肉離れからの復帰プロトコルは、損傷の程度(軽度~重度)によりますが、以下は一般的なガイドラインです。完全復帰には無理をせず、段階的に進めることが重要です
- 怪我直後(初期段階:1~3日間)
目標: 炎症を抑え、さらなる損傷を防ぐ
•RICE療法:
•Rest(休息): 患部を安静に保つ。
•Ice(アイシング): 1回15~20分、1日3~4回アイシングを行う。
•Compression(圧迫): 弾性包帯やサポーターで軽く圧迫。
•Elevation(挙上): 足を心臓より高く挙げ、腫れを軽減。
⚠️避けるべきこと(HARMルール):
•Heat(温める)
•Alcohol(アルコール摂取)
•Running(走る)
•Massage(マッサージ)

- 回復初期(3~7日目)
目標: 血流を改善し、軽いリハビリを始める
•痛みのない範囲での可動域運動(ROM):
•膝の屈伸や軽いストレッチを痛みを感じない範囲で行う。
例: 仰向けで膝を曲げ伸ばし。
•筋力維持:
•他の部位(腹筋、上半身など)の軽い運動を行う。
- リハビリ段階(7日目~数週間)
目標: 筋力と柔軟性の回復
•筋力トレーニング(段階的):
•痛みがない場合、軽い負荷から始める。
例:•ヒップブリッジ
•軽いスクワット
•セラバンドを使ったレッグカール
•柔軟性トレーニング:
•ハムストリングの軽いストレッチ(痛みを感じない範囲)。
・バランス訓練:
•片足立ちやバランスボードを使用。 - 競技復帰準備段階(数週間~数カ月)
目標: 元の運動レベルに戻す
•プライオメトリック(ジャンプ系トレーニング):
•軽いジャンプからスタートし、徐々に動的な動きに移行。
•ランニング再開:
軽いジョギングから始め、痛みがなければインターバルトレーニングやスプリントを追加。
例: 50mラン×3本からスタート。
•スポーツ特有の動き:
•サイドステップや方向転換の練習。 - 完全復帰
•トレーニング中や試合中に痛みや違和感があれば中断。
•スポーツ復帰の目安は、以下の条件を満たすこと:
•痛みや腫れが完全に消失している。
•怪我をしていない足と同じ筋力が戻っている(筋力テストで確認)。
•短距離スプリント、ジャンプ、方向転換などが問題なく行える。

必要であれば、スポーツドクターや理学療法士の指導を受けて、安全に復帰することをおすすめします!
コメントを残す