本日は変形性膝関節症の一次性と二次性についてお伝えします。
変形性膝関節症とは?
標準整形外科学徒呼ばれる、医療分野で使用される教科書には、
変形膝関節症は関節軟骨の変性を基盤とした非炎症性疾患です。
と書かれています。正直わかりにくいですよね?もう少しわかりやすく説明すると、
膝関節にある軟骨には、骨と骨が直接ぶつからないようにクッションの役割があります。
この軟骨が何らかの原因によって破壊されます。
軟骨が破壊されてしまうことが変性と考えて良いです。
炎症とは体の組織に損傷を与えられるような刺激に対して起こる反応です。
炎症は体に害を及ぼしているようなイメージがあると思いますが、体が損傷を受けた部位を修復している防御反応のことを言うため、マイナスなイメージを持たなくて大丈夫です。
炎症の症状に発赤(赤くなっている)、発熱(熱くなっている)、疼痛(痛みがある)、腫脹(腫れている)があり、この4つの症状を総して炎症と呼ばれています。
つまり変形性膝関節症とは、「何らかの原因で膝関節の軟骨が破壊され、膝関節の機能が障害される」疾患となります。
ここで注意していただきたいのは、変形性膝関節症の痛みは“炎症によるものではありません。
変形性膝関節症は”非”炎症性疾患と呼ばれているため、炎症によって膝の痛みが起きているわけではありませんので、ご注意ください。
一次性とは?
変形性膝関節症に罹患する明らかな原因がなく、加齢や慢性的な刺激によるものを一次性(特発性)因子と言います。
変形性膝関節症の原因のほとんどはこの一次性因子によるものとされています。
一次性因子には加齢や性別(特に女性)、筋力低下や肥満、膝・足部の変形、スポーツや職業による多大な膝への負担、遺伝や民族・人種などが一次性因子に挙げられます。
年齢・男女比では50歳以上の女性に多い傾向にあります。
女性に多いのは50歳以上になると女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下するためと言われています。
筋力低下では膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋の筋力の低下が著名にみられます。
膝・足部の変形にはO脚やⅩ脚、偏平足や外反母趾などが原因に挙げられます。
遺伝や民族・人種については、変形性膝関節症の患者数はヨーロッパに比べて、日本の方が多いとされています。
これは遺伝的な要因もありますが、日本の生活様式が和式から洋式へと変化しているからだと言われています。
椅子に座る、ベッドに寝る、和式のトイレより洋式のトイレを使うといった、膝関節の曲げ伸ばしの少ない生活環境が、変形性膝関節症になりえる要因の1つとなっています。
二次性とは?
変形性膝関節症の中でも二次性と呼ばれているのは、変形性膝関節症になった原因がわかっているものを言います。
この二次性因子には代謝性疾患や外傷、先天異常など変形性膝関節症に罹患する明確な原因があるものを指します。
代謝性疾患には痛風や関節リウマチなどがあり、先天異常には多発性軟骨腫症(オリエール病)やO脚変形(ブロント病)など、外傷には半月板損傷や靭帯損傷、膝蓋骨脱臼などがあります。
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