本日は立ち上がる時の膝の痛みについてお伝えします。
立っているだけで膝が痛むのはなぜ?
膝関節のには半月板と呼ばれるものがあり、これには5つの働きがあります。
立っている・立ち上がっている時に作用している機能は関節の適合性を高める、衝撃を吸収する、関節を動きやすくしている、膝関節の状態を脳みそに伝えるの4つの機能になります。
立っている・立ち上がる時には、床を押している重力とそれに反発する床反力が各関節に加わっています。
正常であれば、各関節に均等に衝撃が加わるため、痛みはありません。
しかし、半月板が損傷していると関節の適合性が崩れ、衝撃が吸収しにくくなります。
また、関節が動きにくくなっており、膝関節の状態を脳へ伝達しても、重力や床反力に対応できなくなっている状態になっています。
この半月板の機能が発揮できていないため、立っているだけ、立ち上がるだけで膝に痛みを感じるようになっています。
半月板の5つの機能
半月板とは膝関節の間にある軟骨で、内側と外側の2つに分かれおり、内側はCの様な形状で、大きさは外側より大きいです。
外側はOの様な形状で、内側半月板は筋肉や靭帯に付着していますが、外側半月板は筋肉や靭帯には付着していません。
半月板には5つ機能があります。
- 関節の適合性を高める
膝関節は大腿骨と脛骨で形成されており、その関節面は凹凸になっています。
半月板は膝関節の隙間が埋まる様に、ピッタリと合わさるよう出来ています。
関節の適合性が高まることで、立っている時や立ち上がる時などに、膝関節を安定させる事が出来ます。
- 衝撃を吸収する
半月板の組織は柔らかいため、歩いている時やジャンプの着地の時など、床からの衝撃を吸収し、膝関節やほかの関節へかかる衝撃を和らげる働きがあります。
- 関節の可動性を高める
半月板は潤滑水液と呼ばれる、潤滑油を含んでいます。
体重がかかるとこの潤滑水液が滲み出てきて、関節の運動を滑らかにしてくれています。
- 関節へ栄養を届ける
半月板は薄い膜に覆われており、その膜を通して膝関節の中心まで栄養を運ぶ役割をしています。
- 膝関節の状態を脳に伝える
半月板には固有受容器と呼ばれる、センサーのようなものがあります。
そのセンサーが、脳に膝関節の状態を伝えています。
立っている状態を維持するためには?
立ち上がる時や立っている時に膝の痛みがないようなところを探して、立ち上がったり、立ち続けたりして痛みを軽くするということでは間違いではありませんが、その姿勢を続けていると他の部位に負担をかけすぎてしまい、膝以外にも痛くなるところが出てきたりします。
また、その姿勢を勝手に脳が覚えてしまい、その後の生活や仕事に影響が出ます。
膝が痛くならならず、楽に立ち上がる・立ち続けるための一つの方法としてはインソールがあります。
インソールを使用することで姿勢を安定させて、楽に姿勢を保ち続けることができ、痛みも緩和させることができます。
→当院での詳しい治療方法はこちら
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