膝の痛みがあり、病院で診てもらうと
「膝に水が溜まってますね。注射で水を抜きましょうね。」
と言われて、「水を抜くとクセになる」ということを聞いた事があるから心配になっていませんか?
実は、膝の水を抜くのはクセになりません!
本日は膝に水が溜まる原因と対処方法についてお話します。
膝に水が溜まってしまう原因は?
身体の関節は「関節包」と呼ばれる袋に包まれています。
関節包は2層構造になっており内側の層を滑膜、外側の層を繊維膜といいます。
関節包の中は、潤滑油のような役割をしている滑液と呼ばれる液体で満たされています。
関節に「水が溜まった」とは「滑液が溜まった」状態ということになります。
滑液の主成分はヒアルロン酸とタンパク質であり、軟骨は滑液から栄養を補っています。
この滑液を作り出しているのは滑膜であり、滑液を作り出したり、吸収したりしています。
関節の軟骨が何らかの原因で破壊されることで、欠片が滑膜を刺激することで炎症が起きます。すると、滑膜が滑液を過剰に分泌します。
滑液は炎症が起きた時に、組織を修復するため分泌が過剰になります。
この滑液の分泌と供給のバランスが崩れてしまい、分泌量が増えることで滑液が溜まってしまいます。
関節に水が溜まっているときの4つの症状
膝に水が溜まっていると以下のような症状があります。
①膝のお皿が浮いているような感じがする
②膝の中が痛む
③炎症反応がある(痛み、発赤、腫脹、熱感)
④膝の屈伸が難しい
関節包には多くの神経があるため、膝に水が溜まると痛みに敏感になります。
そのため歩くことが難しくなり、日常生活に支障をきたします。
対応方法は?
基本的に炎症が起きている時は安静と内服、または水を抜くという方法があります。
よく水を抜きはクセになると聞きますが、それは違います。
水が溜まる原因は滑膜が炎症を起こし、滑液の分泌が過剰になるからです。
そのため、いくら水を抜いたところでクセになることはありません。
しかし、水を抜いて楽になっても治ったことにはなりません。
安静となると、筋力の低下や関節可動域の制限などが出現することがあります。
筋力が低下したり、関節の可動域が狭くなったりすると、日常生活に支障をきたします。
関節可動域や筋力を維持するためにも関節可動域訓練や筋トレ、ストレッチが有効となります。
また、杖などを使用すると膝の負担を軽くする事ができます。
サポーターを使用すると適度に関節を圧迫して、関節包の圧力を軽減することが出来ます。
根本的に膝を治すためには軟骨がすり減って、その破片が炎症の原因となっているため、その原因を探し出す必要があります。
軟骨がぶつかりあってしまう原因の一つが、同じ動作・姿勢を繰り返している事が挙げられます。
根本的な治癒をしていくには、同じ動作・姿勢を自分で理解し、正しい動作・姿勢を身につけていく必要があります。
→当院での詳しい治療方法はこちら
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