本日は膝の痛みに対するグルコサミンの効果はあるのかについてお伝えします。
グルコサミンが入っているサプリは効果があるの?
テレビのCMや雑誌の広告で「グルコサミン」が配合されているサプリメントがあります。
現代は健康志向の方が多く、膝の痛みを軽減させるためや膝が痛くならないように予防目的で飲んでいる方もいます。
その需要に伴いサプリメントは数多くあり、よくコンビニやドラッグストアなどで見かけると思います。
では、このグルコサミンの配合されたサプリメントは効果があるのでしょうか?
2016年にカナダで発表された論文には、グルコサミンとコンドロイチンで治療した変形性膝関節症の膝関節に軟骨保護効果があったと報告がありました。
しかし、この研究は6年以上という長期間の研究であり、
「治療の効果が現れるには2~3年という長期間の治療が必要である」
というものでした。
ほかにも膝の軟骨が再生するか画像での検査を行い、再生したという報告もありますが、軟骨は再生しないという報告も多くあります。
しかし、ほとんどは「効果があるとは言えない」という結果でした。
根本的に口から入ったグルコサミンやコンドロイチンは体内で分解されて吸収されますが、それが軟骨の成分に再合成されるのかは疑問が残ります。
しかし、グルコサミンやコンドロイチンの配合されたサプリメントを飲むことで痛みが良くなった、という方がいることも事実です。
これは「サプリメントの効果」と言って良いかはわかりませんが、サプリメントを飲むことで気持ち的に良くなったと感じたしれません。
気持ち的な改善も期待するのであれば、サプリメントの使用は否定されるものではありませんが、次の2点には注意が必要です。
1.サプリメントを過剰に摂取することで体調不良が起きる
2.サプリメントを信じすぎて、適切な医療を受けなくなる
サプリメントの過剰摂取によって体調不良は起こりえます。
グルコサミンやコンドロイチンの場合では、「副作用はなく安全である」と示されていることもありますが、実際には「胃腸症状」が出る場合があるので、過剰摂取には注意が必要です。
グルコサミンとコンドロイチンとは?
関節軟骨の主成分にプロテオグリカンというものがあります。
プロテオグリカンの材料として代表的なものがコンドロイチンとグルコサミンになります。
グルコサミンは「糖」のひとつで、軟骨に含まれるプロテオグリカンの基になる物質になります。
コンドロイチンもプロテオグリカンの基となる成分のひとつになります。
グルコサミンもコンドロイチンも軟骨を構成する物質という理由で注目されています。
→当院での詳しい治療方法はこちら
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