膝が痛い時によく湿布を使う方もいると思いますが、
「冷やした方が良いの?温めた方が良いの?どっちがいいの?」
という疑問がある方もいるかと思います。
本日はその膝の痛みは冷やすのか、温めるのか対処方法についてお伝えします。
膝が痛い時に冷湿布は効果的?
膝が痛いと冷湿布を貼ったりする方が多いですが、これは大きな間違いです。
冷湿布を貼っても、膝の痛みは一時的に痛みを緩和するだけで膝の痛みは改善しません。
湿布には、冷湿布と温湿布がありますが、どちらにも消炎鎮痛剤が含まれており、血行が悪化して痛みが増大することになり、炎症を長引かせる原因にもなります。
急性期の痛みと慢性期の痛みの対処法
〇急性期の痛み
膝を痛めてからすぐの状態です。
腫れや熱があり、膝が赤くなります。
急性期の膝の痛みは炎症が起きていて、内出血を起こしている状態なのでこういった場合は冷やす必要があります。
誤って膝を温めると、内出血がさらに拡大して膝がさらに腫れたり強い痛みが出ます。
膝をひねったり、転倒して膝を強くぶつけたりしたときは、出来るだけ早く膝を冷やすことが大切です。
よく冷湿布で膝を冷やそうとする人がいますが、この場合冷湿布では膝を冷やすことはできません。
貼った時はヒヤッとして、冷やしているような感じになりますが、あくまでも冷湿布は消炎鎮痛剤なので膝の内出血を根本的に解決することが出来ません。
膝の痛みや腫れを抑えるには必ず氷でしっかりと冷やします。
正しく膝を冷やすには、保冷剤ではなく必ず氷を使って、膝を包み込むように冷やしましょう。
保冷剤だと一部分しか冷やすことができず、それでは炎症が治まりにくいです。
包帯やバンテージなどで軽く圧迫をかけながら20分を目安に、膝全体を包み込みむようにするとより効果的です。
圧迫することで毛細血管の内出血を抑えることができ、炎症が緩和され治りが早くなります。
心臓よりも高い位置で圧迫することで重力を利用して、内出血と腫れをさらに抑えることができます。
アイシング→圧迫→アイシング→圧迫といった流れを熱や腫れが引くまで交互に繰り返していきます。
〇慢性期の痛み
急性期の膝の痛みは熱や腫れがある場合、冷やさないといけませんが、炎症が治まっていくと温める必要があります。
膝を冷やしてばかりいると、膝周囲の組織の代謝が低下して血液の流れが悪くなり、酸素や栄養が行き届かなくなります。
回復を早めるためには、膝を温めて血流を促進して酸素や栄養を行き届かせて代謝をあげることが大切です。
この時期の膝の痛みを取るための効果的な温め方は、カイロや温湿布などで部分的に膝を温めるのではなく、入浴などで全身を温める事で血流が促進され、代謝が上がって回復が早まります。
40度程度の少し熱めのお湯につかって、湯船のなかで足の指を動かすことで足の血液を心臓に送り返すことができます。
湯船で10分間ほど温めたあとに冷水で数分ほど冷やすを繰り返す、交代浴をすると新陳代謝があがって更に血液の流れが良くなります。
→当院での詳しい治療方法はこちら
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