本日は膝の痛み止めとしてよく処方される塗り薬にオススメがあるの?についてお話します。
そもそもオススメの塗り薬はあるの?
膝の痛みを抑えるために薬に頼る方が多くいます。
よく病院で処方される薬に飲み薬にロキソニンと塗り薬にボルタレンがあり、ボルタレンには塗り薬とカプセル錠があります。
ロキソニンとボルタレンの錠剤の効果については、直接比較しているエビデンスは非常に少ないのが実状です。
ロキソニンは、日本では非常によく使用されていますが、諸外国ではあまり使わないようです。
一般的に言えば、ボルタレンの方が効果は強いと予想されますが、関節痛という限られた症状に対する効果の差のは、一般的に考えられているよりも大きくない可能性があります。
したがって、ロキソニンとボルタレンの飲み薬の効果の違いについては、それほど差はないものだと推測されています。
そのため、オススメできる薬はありません。
ロキソニンとボルタレンの違いって?
ロキソニンとボルタレンは、「NSAID」と呼ばれるグループに属しています。
これは「Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs」という英語の頭文字をとったもので、日本語では「非ステロイド性抗炎症薬」と呼ばれています。
このNSAIDにはたくさんの薬があり、どの薬も特性がそれぞれ微妙に異なります。
共通する特徴として、
①痛み・熱・腫れなどに効果がある
②体内でプロスタグランジンと呼ばれる物質の合成を抑制する
③副作用として胃痛や腎障害などが多くある
④薬で喘息を起こしたことのある人や、妊娠している人は服用できない
⑤一部の抗菌薬と一緒に使用すると、けいれんを起こしやすい
が挙げられます。
ロキソニンは胃腸や腎臓などに副作用が少ないというメリットがあります。
ボルタレンは比較的効果に即行性があるというメリットがあります。
膝の薬は効果があるの?
「痛み止め」の飲み薬や塗り薬の使い過ぎには注意が必要です。
痛み止めはあくまで一時的なものであり、膝に効果的な根本治療ではありません。
そもそも、ロキソニンやボルタレンは「抗炎症剤」であって「鎮痛剤」ではありません。
つまり急性の痛みには効くけど、慢性的な痛みには効果がありません。
また、長期的に服用していると、思わぬ副作用をもたらす危険性があります。
アメリカでは自由診療のため個人の医療費負担が高く、病院に行きたくことを避けるため、薬局で抗炎症薬を安く購入し、服用しています。
多くの方が抗炎症薬が原因で死亡しているという恐ろしいデータもあります。
また、抗炎症薬の長期服用は胃潰瘍につながります。
しかし、薬には痛み止め成分が入っているため、自覚症状になかなか気づかない事があります。
大量出血して初めて気づくということが少なくなく、抗胃潰瘍薬と一緒に飲むことがほとんどですが、この二つの薬には腎障害の副作用もあります。
腎機能への副作用が少ない麻薬性鎮痛薬をオススメする医師もいます。
しかし、これはモルヒネに近い強力な薬で、長期間で考えると人体にどんな影響が出るか、まだはっきり解明されていないところがあります。
痛み止めを日常的に使うのは避けた方が良く、本当に我慢できない場合だけにするなどして、使いこなすと良いでしょう。
→当院での詳しい治療方法はこちら
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